石田動物病院 三重県鈴鹿市 動物の病気の診察・治療・入院・手術など、お気軽にご相談下さい。

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 ◆緑内障

  緑内障は視神経が損傷を受けて視野が欠けていく眼疾患の総称であり、眼内の圧力が高まり視神経乳頭部分の損傷が起こることで視力が奪われます。放置すると100%失明するため、早期発見が望まれますが、そのためには眼圧検査、眼底検査が必要となります。

  犬種によってはなりやすい種類がいます。眼をショボつかせていたり、目ヤニが出るなどといった症状が見られる時、まず眼圧を測定して下さい。原因を特定せず点眼をしないで下さい。眼圧が60mmHg以上だと数時間で失明してしまう場合があります。

  緑内障の治療は、視覚が残っているのか、失われているのかによって変わってきます。治療を開始するにあたって、眼底検査や網膜電位検査(ERG)により、視覚の有無を評価することは非常に重要です。

 眼の解剖学的構造と緑内障の原因

  緑内障

緑内障

 治療

1.  視覚がある場合

  点眼薬による治療を行います。当院では、主に2種類の点眼薬を1日に複数回点眼し、眼圧が20mmHg以下になるようにします。

 

2.  視覚があり、点眼薬で眼圧をコントロールできない場合

  点眼を行っても眼圧が40mmHg以上の場合、外科手術が選択されます。当院では、A.レーザー毛様体光凝固術(レーザーで前房水を産生する毛様体の一部を破壊する)、B.角膜隣部に2mmの開孔形成、C.虹彩の切除術、D.結膜下の排水口形成術、を組み合わせて緑内障の外科手術を行っています。

 

緑内障    緑内障

レーザー手術プローブ先端

緑内障手術

      緑内障の外科手術

 3.  視覚がない場合

緑内障では、高眼圧により眼球はどんどん大きくなります(牛眼化)。また重い眼痛と頭痛が続きます。眼球が大きくなると、まぶた(眼瞼)が閉じることができなくなり、眼球は乾燥して角膜炎を併発し、痛みが発生します。その結果、治療に用いる点眼薬の種類が増えることになります。

 網膜検査(ERG)結果で、視覚が消失したと診断されれば、動物の苦痛を無くすため、また点眼の煩わしさから解放されるため、当院では眼球内シリコンボール挿入術を勧めています。

シリコンインプラント挿入術では、失明した眼球内の損傷した組織(虹彩、水晶体、硝子体、網膜など)を取り除き、シリコンボールを眼球内へ挿入します。そのため、眼の外観は保たれます。手術の傷が治れば、頭痛や眼痛が消失するため、手術前よりすごく元気になったとの感想が多く聞かれます。また眼薬による治療の必要がなくなります。ただ手術後、角膜が灰色になったり、まれに涙液が少なくなったりする場合があります。

 

 

       

 

      緑内障により大きくなった左眼             シリコンインプラント挿入後

                       約1年経過した左眼